環境に配慮した、”サスティナブル・ファッションブランド” 5選。
あなたはサスティナブルという言葉をご存知ですか?直訳すると”持続的な〜”、”持続可能な〜”を意味するサスティナブル(サスティナビリティ)が、近年のファッション業界でトレンドになっています。
今回は『サスティナブル・ファッション』とは何か?を始め、各ファッションブランドで実施されている、サスティナブルな試みをまとめてみました。
今はまだ分からなくても、読み終わる頃にはサスティナブルの意味を理解している筈ですので、是非最後までどうぞ。
サスティナブルとは
『※サスティナブル・サステナブル・サステイナブル』の語源は英語の『Sustainable』で、直訳すると「持続可能な」「耐えることができる」という意味の形容詞です。
※以下、サスティナブルに統一。
サスティナブル・ファッションの場合は、『将来的に環境や社会を損なわないような、持続可能なファッション・ブランド』という意味になります。
持続可能なファッションって?
これは一例ですが、衣服の繊維の原料となる”ポリエステル”は化学繊維。つまり、化石燃料から人工的に作られた繊維のことを指しますよね。
化石燃料はその量に限りがあるため、永久にその素材を使える…という訳ではなく、”持続不可”な原料です。
対して、同様に衣服に用いられる原料、『コットン(綿)』はどうでしょうか?
自然の物を100%使用した”オーガニックコットン”は、極論ですが育てればいくらでも採れますし、”持続可能”な原料だとも言えます。オーガニックコットンのように『環境に優しく、持続性のある原料』をファッションブランドに落とし込むことが、ファッション業界における”サスティナブル”だと認知されています。
※あくまで一例です。
また、その他の業界におけるサスティナブルについては、下記の記事を参考にしてみて下さい。https://www.rasical.com/blogs/sustainable/what-is-sutainable
ファッション業界に求められる、”持続性”。
そして、近年ではサスティナビリティ(持続性)が、ファッション業界に強く求められている傾向があります。これは、ファッション業界が、世界で二番目に環境汚染に影響している業種だと言われていることと関係しています。
今や、ファッション業界が認められるには”企業単位で環境への配慮を怠らない”ことがマストだとされており、海外はもちろん国内でもその意識は拡大しています。
具体的な試みは?
例としてアパレル・ファッション業界が行なっているサスティナブルな試みを、下記に列挙してみました。
- 持続性の高い原料を用いた衣服の提供
- 環境保全の非営利団体への寄付
- 無料での衣服のリペア(修理)
- 大規模な衣服のリユース・回収
- 再生(リサイクル)可能な資源を用いた、衣服の提供
上記はほんの一部ですが、企業単位で※5Rを積極的に活用した様々な活動が見受けられます。
※5R=リサイクル・リデュース・リフューズ・リユース・リペアの総称
関連記事:『5Rについて』|プラスチックゴミを減らす・使わない10の工夫と対策。
サスティナブル|5社のファッションブランド
ここから本題ですが、5社のファッションブランドごとのサスティナブルな活動についてご紹介します。
Levi's(リーバイス)
アメリカを拠点とするLevi'sは、世界最大のデニムメーカーであると同時に、世界でも有数のサスティナブル企業として知られています。
デニム(ジーンズ)を1本仕上げるのには、綿の栽培から染色〜仕上げまで約7000ℓ以上の水量が必要ですが、Levi'sでは、可能な限り水を除去する加工プロセスを実施。加えて、自社のサスティナブル活動について詳細なコミットを公開しています。
Nudie Jeans(ヌーディ・ジーンズ)
Nudie Jeansはスウェーデンのデニムメーカーで、『100%オーガニックコットン・デニム』の先駆けとも言えるブランドです。
(後述する『H&M』もそうですが、スウェーデンにはサスティナブル先進企業が多いことで知られています。)
デニム染色時には有害物質の非使用にこだわり、植物由来の天然インディゴを使用。また、ボタンやジッパーも、亜鉛メッキを施していない純粋な銅素材を採用しています。
さらには再生可能な”紙”や”竹”を素材に織り込んだり、ユーザーに無料のリペアを行なっていたりと、環境に対しての企業努力が見受けられますね。
H&M(エイチアンドエム)
ブームに先駆け、サスティナブルをいち早く取り入れた、スウェーデンのH&Mは、その最高経営責任者であるカール=ヨハン・パーション氏が下記のように述べています。
私たちの事業が、どのように世の中の人と環境に影響を与えるのか。その影響力に対して責任を持つことは、H&Mの発展に欠かせない条件です
現在行なっているH&Mの具体的な施策としては、『混紡素材で実現できる独自のリサイクル方法の開発』や、最近では『パイナップルやオレンジといった”果物由良の素材”の衣服の販売』など、新たな切り口で業界の注目を浴びています。
Patagonia(パタゴニア)
アメリカのアウトドア・軍用品・衣料品などの製造販売を手掛けるメーカー『Patagonia』は、ファッション業界の中で最も早く環境保全活動に取り組んできました。
(※上記の『Don't buy.(買うな。)』は、「”本当に必要な場合を除いて”買わないでね。」というリデュースの広告で、一世を風靡した。)
1980年代半ば以降からずっと収益の1%を環境団体への寄付を続けていたり、1996年には素材のコットンを全てオーガニックコットンへと切り替えたり…と、今もなお継続したサスティナブル活動に従事。
他にも『縫製する労働者の賃金の見直し』や『非営利環境保護グループでの有給インターンシップの提供』など、”社会の持続性”という観点でも幅広い取り組みを行なっています。
UNIQLO(ユニクロ)
最後に、『高品質×低価格』で世界的な知名度も非常に高い国内ブランド『UNIQLO』のサスティナブル活動についてご紹介します。
目にしたことのある方も多いかと思いますが、UNIQLOの店内には着古した製品を回収できる『リサイクル・ボックス』が設置されており、リサイクルはもちろん、難民への寄贈(リユース)等を積極的に実施。
将来的な目標では、『2020年までに生産量の主要工場で水の使用量を15%削減、エネルギー使用量を10%削減する』という目標を掲げています
まとめ
今回は、サスティナブル・ファッションの意味と、主要ブランド5社のサスティナブルな試みについてまとめてみました。
これからは、私たち一人一人が”自分にできるサスティナビリティ”を考え、上のようなブランド・製品を積極的に購入していくことも大切ですね。
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