環境問題ってどんな種類があるの?|環境への被害、10例と原因
地球上で起こる、環境問題
では、環境問題の定義と、トリガーとなる原因についておさらいしてみましょう。環境問題と、その定義
Wikipediaでは、環境問題は下記のように定義されています。環境問題(かんきょうもんだい)は、人類の活動に由来する周囲の環境の変化により発生した問題の総称であり、これは、地球のほかにも宇宙まで及んでいる問題である。上記の定義だと広く感じますが、実際には『地球温暖化による生態系への影響や、大気汚染による人体への影響』等の、人類を含む”生命への健康被害”を含むものを呼称することの方が一般的です。
環境問題の主な原因
全てをご紹介することは難しいですが、大まかに環境問題をもたらす”人類の行動”を箇条書きでまとめてみました。- 工場の煙・車の排気ガスの過多な排出
- 工業用、開墾目的での森林伐採
- 水源への、化学物質の流出
- 化石燃料の燃焼
環境問題の実害、10例
地球のために個々は何ができるかを考える前に、”私たちの地球には一体何が起こっているか”を知ることがまず大切だと筆者は思います。 ここからが本題ですが、実際に起こっている環境問題の例を10コ挙げてみましたので、一緒に1つ1つの問題と原因をみていきましょう。地球温暖化
1970年代から長年に渡り問題視されてきた地球温暖化。 私たちの感覚的に『猛暑が少し酷くなる…。』程度でしか考えられていませんが、実際には下記のような深刻な問題を引き起こしていることが言われています。 主な原因 二酸化炭素の排出(化石燃料の使用)
洪水や干ばつの発生
地球の温度が上昇することで、”少ない量・高い頻度で雨が降る”という正常なバランスから、”膨大な量・低い頻度で雨が降る”というアンバランスな状態になってしまいます。 このことから、各地で洪水や干ばつが発生し人類が危険にさらされるだけではなく、生態系の破壊や森林被害や地滑り等の、二次・三次災害といった悪循環が起こっていきます。
海面水位の上昇
温暖化がもたらす海面水位の上昇は2つの要因が挙げられます。1つ目は、水温の上昇による海水体積の増加。2つ目は陸上の氷河・氷床に貯蔵されてた氷が温度の上がった海水で融解、海に流れ込み海水量が増えるためです。 海面水位の上昇による被害は、人類の居住地(陸上)の面積を減らすこと、生態系を脅かす事などが問題視されています。
台風の増加
地球温暖化による、海水温度上昇の影響は上記だけに止まらず、ハリケーン・台風等の災害頻度を増加されることも指摘されています。 台風が発生する原因は『暖かい海洋上での熱帯低気圧の発生』ですので、海水温度が上昇すると台風が増えることも当然頷けます。 災害大国とも称される日本では、2019年に起こった台風17号での重篤な被害に、その脅威を再認識させられました。
紫外線増加
少し省略しますが、地球温暖化の原因である”二酸化炭素の排出過多”は、オゾン層の破壊と密接に繋がっています。 オゾン層の穴(オゾンホール)からは太陽から多くの紫外線を注ぎ込んでしまうため、結果として地球への紫外線量が増えることになります。 紫外線を浴びすぎることは、日焼け・シミなど皮膚病の原因になることもそうですが、悪性の腫瘍・白内障など重篤な健康被害に影響する可能性も指摘されています。
有害物質による、環境汚染
続いて、有害物質による環境問題を下記のようにまとめました。 ここでいう有害物質というのは”生命に危険を及ぼす可能性のある化合物”で、大気であれば塩素・カドミウム・フッ化水素や、水質であれば水銀・カドミウム等が挙げられます。 主な原因 有害物質の不適切な廃棄方法
大気汚染
大気汚染は、主に工場の生産活動や自動車走行の際に排出される有害物質によって引き起こされます。 戦後の産業革命(1960〜1980年代)では、工場から大量の二酸化硫黄(SO2)が排出され、工場地帯を中心に著しい大気汚染が発生。肺炎や喘息等の健康被害を及ぼしたことで知られています。従来に比べ日本はマシになりましたが、最近だと中国の『PM2.5による大気汚染』が深刻化しています。
酸性雨・砂漠化
大気汚染の二次災害として酸性雨が発生、酸性雨により砂漠化の激化が三次災害として挙げられます。 大気中の二酸化硫黄濃度が上昇すると、伴って雨・雪の酸性度も上昇することからそう呼称されます。河川・土壌の汚染を悪化させ、生態系や人類へ被害を及ぼすことは勿論ですが、コンクリートの融解・金属の酸化をさせるため、大切な歴史建造物や文化財にも被害を与えます。
土壌汚染
土壌汚染は、重金属や有機化学物質、農薬や油といった有害物質が、自然の環境に影響するほど土壌に含まれる現象を呼称します。 主な原因は工場や排水施設からの漏洩、廃棄物の埋め立てなどがあげられ、浄化にコストがかかるため問題視されています。 実害ついては、肝臓・腎臓・肺などの様々な臓器障害、皮膚・眼の疾病などの健康被害は勿論ですが、土地資産価値の低下、土地活用への影響など、社会的な被害も。
海洋汚染
海洋汚染には、大きくわけて二種類、排水・油等による水質の汚染と、プラ製ゴミによる直接的な汚染が挙げられますが、近年特に言及されているのは後者。 ペットボトルやビニール袋等のゴミは、海の中で自然に分解されないため、数百年と海の中を漂い続け、海洋の生態系に壊滅的なダメージを与えています。詳しくは下記の記事でもご説明していますので、こちらも読んでみて下さい。
放射性物質による環境汚染
2011年の東日本大震災を引き金に、日本でもより危機感が持たれるようになった放射性物質による環境汚染。原子力発電所の使用や燃料の廃棄も問題視されていますが、ここでは事故が起こった際に放出され、引き起こす汚染についてご説明します。 様々な環境汚染の中でも、人体への直接的な健康被害と緊急性が最も高く、二次・三次災害の危険性もあるため、社会全体に絶対的なダメージを与えます。また、放射性物質による環境汚染は回復・浄化も非常に困難で、災害大国である日本ではまだまだ課題が山積み。 国立環境研究所では、汚染された廃棄物・土壌を安全に処理するシステムを確立するため、日々研究に勤しんでいます。まとめ
今回は、環境汚染をテーマに、実際にどんな実害が及んでいるかをまとめてみました。 この規模の環境汚染になると国家単位での規制や社会全体での意識が大切になってきます。まずは、私たち一人一人に何ができるかを考えることが大切だと言えるでしょう。Rasicalのおすすめ商品
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