サスティナブルシーフードと、MSC・ASC認証|持続可能な食生活を。
出典:http://msc-japan.blog.jp/archives/
Rasicalではビジネスを通じてサスティナブルな社会を実現することを目指し、サスティナブルな商品の開発を行ったり、サスティナブルな生活を送るためのノウハウや情報を発信しています。
地球温暖化や消費エネルギー問題等、人間が及ぼす影響による自然界の秩序の乱れや将来的な食料危惧により、地球規模でサスティナブルを考える必要性が出てきています。
今回はその中でも、食文化から環境と社会への影響を最小限に抑える『サスティナブル・シーフード』についてご紹介。記事の最後には、実際に食べてみたい人へ向けたサスティナブルシーフードを扱う国内のレストランもご紹介していますので是非チェックしてみて下さい。
サスティナブル・シーフードとは
サスティナブル・シーフードとは、水産資源や環境に配慮し適切に管理されたMSC認証を取得した漁業で獲られた水産物、あるいは環境と社会への影響を最小限に抑えたASC認証を取得した養殖場で育てられた水産物のことを指します。 MSC /ASC認証は、私たちが将来的にも水産物を食べ続けていくことが出来るように生み出された認証制度で、いずれも国際的なガイドライン/厳しい基準を満たした製品にだけラベルが与えられ、製品の信頼性につながっています。
- MSCラベル:水産資源と環境に配慮した漁業で獲られた天然の水産物
- ASCラベル:環境と社会への影響を最小限にして育てられた養殖の水産物
サスティナブル・シーフードの例
イオンのMSC認証、塩紅鮭
出典:https://www.topvalu.net/items/detail/4549741486422/
イオンのプライベートブランドである「トップバリュ」では、企業の取り組みの中でそれぞれの認証を得た多種の魚介類がサスティナブル・シーフードとして店頭に並んでいます。
中でもMSC認証の得た紅塩鮭は、アメリカ産とロシア産があり、日本人の食卓には欠かせない存在となっています。
AAFAのMSC認証、マグロ
AAFAとは、米国ビンナガマグロ漁業者協会(The American Albacore Fishermen’s Association)のことで、サンディエゴ沖で操業する、小規模の家族経営漁業です。2007年にマグロ漁業初のMSC認証を取得し、以来10年以上に渡り世界中にMSC認証のマグロを届けています。
宮城県産のASC認証、牡蠣
東京オリンピックを控え、持続性を証明できる水産物の需要が高まっていることを考慮し、2017年10月にASC認証の取得を目指すことを決定。その後、予備審査による現状把握と環境調査などを行ない、2018年1月に本審査を受審して、4月27日に新たなASCカキ養殖場が誕生するに至りました。
現在では、日本の宮城県で養殖されている牡蠣の6割がASC認証を受けています。
サスティナブル・シーフードの取り組み例
人口増加や健康志向の高まりなどにより、世界の水産資源の需要は拡大する一方、環境破壊や乱獲などの影響によって、生産量は年々減少しています。こうした中で海洋資源の保全・地球や環境に配慮した認証制度ですが、残念ながらサスティナブル・シーフードは日本国内ではまだまだ知られていないことが多いです。認知度向上のために企業や社会では様々な活動がされていますので、いくつか紹介します。
日立製作所 池袋事業所
国内最大の電気機器メーカーである会社の社員食堂では、サスティナブル・シーフードを使ったメニューの提供を2018年11月より開始しました。毎月月末のメニュー提供日には、POPやポスターを掲示して従業員への認知度向上を図るとともに、従業員だけでなく各家庭にも認知拡大することを目的に社内イントラネットのコンテンツを新設・拡充し、サスティナブル・シーフードへの理解を促進しています。
有限会社奄美養魚
マルハニチロの連結子会社である有限会社奄美養魚は、2019年7月25日付で、カンパチの養殖においてASC認証を取得しています。実はカンパチにおけるASC認証の取得は、こちらの会社が世界初となります。マルハニチロでは「責任ある養殖」によって生産されたASC認証商品の取扱い拡大に取り組んでおり、今後さらなる飼料の改善・環境への配慮を行うことで、持続的でよりおいしい水産物の提供を進めています。
実際に食べてみたい!
MSC及びASC認証を受けた魚介類は、ラベルが貼ってあるのでスーパーでも見つけることができますが、お店でもシェフが手を奮った絶品のメニューとしてサスティナブル・シーフードを食べることができます。サステナブルシーフードレストラン『BLUE』
東京都世田谷区にある「BLUE」は、日本で初めてMSC認証・ASC認証を取得した魚のみを調達する『サスティナブルシーフードレストラン』となります。
出典:http://msc-japan.blog.jp/archives/
一番人気は「BLUE特製フィッシュ&チップス」。一般的なフィッシュ&チップスとは違った個性的なヴィジュアルは、主にトルコ料理で使われる「カダイフ」という麺を巻いて揚げ、歯ごたえとボリュームを増すことで、食べごたえあるオリジナリティ溢れるメニューとなっています。
まとめ
子どもから大人まで多くの人が大好きなウナギや秋刀魚も、このままのペースで消費が進むと、絶滅危惧の海産物になってしまい食卓に並ばなくなる日が来るかもしれません。
しかし、サスティナブル・シーフードを知って認証のラベルがついた商品を選ぶなど、私たちができることがより多くの人に広がっていくと、これからも安定してお魚を食べ続けることが出来ますね。
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