ファストファッションの及ぼす影響と、私たちが出来ること
3日目について
内容については下記をご覧ください。1.30 sat. “価値が届くをつくる” 13:00 – Inspiration Movie 映画|ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~ 〈STORY〉 華やかなファッション業界の裏側 知られざる真実とは? 2013 年4月に、バングラデシュ・ダッカのラナ・プラザという縫製工場が倒壊(ダッカ近郊ビル崩落事故)し、1,100 人以上の死者、負傷者2,500人以上の大惨事となった。この事故をきっかけに、アンドリュー・モーガン監督がファッション業界の裏側に迫った映画が完成させました。 15:00- Talk Session 関根健次さん | ユナイテッドピープル株式会社代表 17:00- Talk Session 堀部篤史さん |誠光社 店主 19:00- Talk Session 兼松佳宏さんとの対話 |greenz.jp 元編集長
私は途中参加、途中退場しましたがファッション業界の裏側を伝え、消費者の意識を変えようとするドキュメンタリー映画『ザ・トゥルー・コスト』は衝撃的でしたので、そのあたりの話と私達ができる事について書いていきます。
興味を持ったきっかけ
私がこういう社会的な活動に興味を持つきっかけになったのが、2015年の8月末にパタゴニア京都で行われたイベントでした。
パタゴニアでは、 自社の利益だけを追求せず、公正な労働基準と安全な労働環境をサプライチェーン全体を通して推進する取り組みを行っており、労働者のみならず、地球環境の影響まで考えられて活動されています。
それまでの私は中国へ行き、ただ単に安くで仕入れて、日本で高く売る商売をしていたので、衝撃的でした。今の世の中の大半がそうだと思いますが、安く仕入れるために買い叩いて、それを出来る限り高く売ろうとします。
当然ですよね。どんどん競争は激しくなり、物が売れなくなってきている状態なので、安くで仕入れた方がリスクも少なくなりますし、利益も上げることが出来ます。
しかしその結果、長持ちしないのにリサイクルできない物が作られ、生産時には大量の汚染を排出しており、どんどん地球の状態が悪化しています。
悪化の影響は、日本にいる私たちにはまだ実感はないかもしれませんが、汚染により難病に苦しんだり、リサイクル出来ない大量の廃棄物がそのまま放置され、生物分解されず200年以上も空気中に有毒ガスを放出していたり、地球規模で見ると色々と問題になっています。
震災や地球温暖化、テロ活動も実はこういった影響を間接的に受けているのかもしれません。
しかし、ここまで考えて仕入れるバイヤーはおそらくいません。
少なくとも、私が中国からの輸入販売をしていた時は、周りの人たちは「月商何百万売るにはどうすればよいか?」とか、「安く仕入れる方法」とか自分中心での話ばかりです。売った後、その製品が及ぼす影響がどうなるかなんて考えもしません。
特に今は企業と個人の境目、国と国の国境がなくなりつつあり、中小や個人が簡単に世界中から商品を仕入れることが出来るようになっていて、ゴミのようなモラルのない商品が多数出回っています。 パタゴニアでは、仕入先、更にはその商品を仕入れて売ることで与える地球への影響まで考えて、製造依頼先までこだわりを持っています。私達ができること
今回の映画の配給会社、ユナイテッドピープル株式会社の代表関根健次さんがゲストに来られていて、お話しの内容ががすごく参考になりました。物事をお金ではない目線から考える。
パタゴニアさんや関根さんもお話されていましたが、Tシャツを作るのに綿花という繊維が必要です。その繊維をTシャツ1枚分用意するために、水3000Lほど必要になります。 水3000Lというと、災害などで活動する給水車約1台分の給水量になります。それほどの水が1枚のTシャツを作られるために使われるのです。 例えば3000Lの水があれば、1日2Lの水を飲むと仮定して1500日は生きることが出来ます。 一方で下記のような現状があります。現在、世界の約7億人が、水不足の状況で生活しています。不衛生な水しか得られないために毎日4900人(年間約180万人)の子どもたちが亡くなっています。つい先日も「寒波で水道管損傷の断水、九州などで29万世帯」というニュースを見ました。 もちろんTシャツを作るのに必要な環境コストは水だけでなく、海外から輸送されるための燃料資源などもかかってきますし、今では、綿花は95%が遺伝子組換えによって製造されており、作るために大量の農薬を使うらしいです。 水3000Lを使い、大量の綿花を作るため農薬を投入し、1枚のTシャツを作り、燃料資源を使ってお店に並びます。 環境コストがこれだけかかっているのに、価格は1000円前後。これどう思いますか? もし、生産からあなたの手元に運ばれてくるまでの物語を知っていれば、購入を躊躇しませんか? 何も知らないと値段と機能だけみて、安くて良い物を選択するため、ユニクロ、H&M、ZARA、しまむらなどのファストファッションを選択します。 『安いから簡単に買うし、捨てられる。そして簡単に生産される。』この言葉が非常に印象に残りました。 私も現状を知るまでは、毎週のようにセールを行うユニクロで安いので、今のうちに購入しなきゃと思い、服を必要以上に購入していました。 しかし、こういった現状を知ってからは、Tシャツを3枚のみにして、それ以外はあげたり売ったりしました。数が少なくなった分、大切にするようになり、良い物を持つようになりました。 私の場合、1枚1000円だったTシャツが、長く使えるように2000円のものを選ぶことで、結果的に長持ちするので得をします。 1枚1000円を10枚買ってしまうと1万円になります。(ユニクロ) 1枚2000円を3枚であれば、6000円で済みます。(モンベル)引用元『国連水資源報告書,人間開発報告書』
簡単に始められること
捨てる前提の物をなるべく買わない。
例えばペットボトルの容器を毎日買うような人は、都度捨てるのは効率的ではありません。缶コーヒーもそうです。マイボトルを持つか、ペットボトルを有効活用することで、お金と資源の消費を抑えましょう。リユース品を購入する。
世の中にはファッション以外にもリユース品が沢山あります。わざわざ新品を買わなくてもまだまだ使えるものが沢山眠いっていますので、それらを選ぶと価格も環境コストも抑えられます。 今の時代、フリマアプリの「メルカリ」や「ヤフオク」でお店を介さず個人間での売買が活発に行われていますので、こういったサービスで購入するのがオススメです。 そういえば最近AppleWatchを購入しました。 Appleオンラインストアで買うと42,800円+税なのですが、ヤフオクで新品の箱潰れありを発見しまして、価格は30,000円(税込)でした。同じものなんですが、お得でした(笑) 製品の中古となるとほぼ新品みたいなのが25,000円とかで売ってます。どんなものも長く使う。
まとめ
一人一人が意識を変えることで、よりよい社会になればと思いこの記事を書きました。 買うなら使わなくなった後の事も考え、自分とこれからの未来のためにも、出来るだけ無駄を減らしましょう! また、映画に興味をもたれた方は、アニメやドラマ、映画を配信しているサービス『netflix』で確認することが出来ますよ。 1ヶ月650円(税別)の利用料がかかりますが、1ヶ月無料ですので、見た後解約すればOKです。 トゥルーコストの公式サイトはこちらから→『ザ・トゥルーコスト』Rasicalのおすすめ商品
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