取材・インタビューの10のコツ|初めてでも絶対に成功させるポイントは?
はじめに
では、コツをいくつか紹介する前に、重要なポイントをお伝えして本編に入りたいと思います。取材とインタビューの違いは?
結論から言うと、同じように用いても大丈夫です。 ただ”取材”という語句の意味は広く、情報を収集すること全般を意味します。そのため、目的のために本を読んだり、国政に問い合わせをしたり…も”取材”にあたりますし、その要素の1つとして”インタビュー”があるようなイメージです。 ”インタビュー”はご想像の通りですが、取材対象者(インタビュイー)に、必要な情報をヒアリングすることを指します。 語句を使用する場合はどちらでも伝わる場合がほとんどなので、あまり気にされなくていいかもしれません。 ※今回は以下、”取材”という語句で統一取材時の持ち物は?
合わせて、取材時に必要な持ち物を下記に記してみました。- スマートフォン
- PC(ノートパソコン)
- ノート・ペン類
- ボイスレコーダー
- カメラ(一眼レフなど)
- ピンマイク
【保存版】取材・インタビューの10のコツ
では、ここからが本編の取材・インタビューのコツについてです。実際の取材の流れにそった形で、取材(前〜中〜後)の3セクションに分けてご紹介していますので、イメージをしながら読んでいただければ幸いです。取材前のコツ
事前準備が8割!
取材の業界では『準備が8割!』なんて表現がよく用いられますが、本当にその通りだと思いますし、なんなら9.5割くらい事前準備で決まるとも思っています。 大切な考え方は、取材後のコンテンツから逆算すること。 ”取材の記事”を作りたいのであれば、事前に記事構成や『おそらく、ここにはこの内容が入るだろう—』という言葉を考え、記事の内容を決めておきます。その後、自分が『欲しい素材』を話してくれるように持っていける聞き方をしていき、コンテンツを作り上げる流れがおすすめです。
取材対象者のことを、徹底的に調べておく
取材対象者のことを知っておくだけで以下のような効果が見込めますので、とにかくチェックしましょう。- 質問の質があがり、コンテンツの質も上がる
- 自分・相手のモチベーションが上がる
- 雑談にも使える
会ったタイミングでの打ち解け(アイスブレイク等とも言う)に、『〜さん、SNSでみましたが、最近までアメリカ行かれてたんですか〜?』や、『〜〜について、アメリカの場合はどうでしたか?』等、他には載っていない最新で独自の素材を取材することが出来ます。
質問内容をメモ書きに
私の場合はPCにメモしてしまいますが、手帳やノートに質問内容をまとめておきましょう。その際に、下記のように3つのグループわけをしておくとより使い勝手が良いです。- 聞かなければいけない質問
- 余裕があったら聞きたい質問
- 調べた範囲で思いついた雑談や質問
せっかく取材したのにボツになっては勿体無いですし、マストで聞く必要のある質問は聞き漏れの内容に徹底しましょう。
可能な相手であれば、質問項目を事前に共有しておく
経験上、『Q.あなたにとって”ギター”って何ですか?』等という質問であれば、咄嗟に面白い答えが返ってくる人は10人に1人くらいで、ほとんどが『ん〜…』の後に絶妙な答えが返ってきます。 このように『少し考えた方が面白い質問』を相手に事前に共有しておくことで、回答そのものが面白いものになりやすいです。取材中のコツ
ここからは実際に対象者に会ってから、取材中に心がけるべき注意点について解説します。
ボイスレコーダーを使う
取材の際は、いかなるケースでもボイスレコーダーをONに、さらに言うと『ボイレコの2つ置き』が安心。また外や飲食店など、騒がしい場所での取材あれば、ピンマイクを用いると後々苦労せずに済みます。 また、ボイレコ使用の際は一言断りを入れてからONにするのがマナーです。 ボイスレコーダーのメリット、必要性については下記にまとめていますので、是非読んでみて下さい。 https://blog.rasical.com/voice-recorder/
最初の質問は使えないケースが多い
これも注意点ですが『取材をはじめます。』の直後5分〜10分は話が捗らないケースが多いです。相手の緊張もありますし、場が温まらないと聞ける話も聞けません。対処法は下記の通り。- 相手に構えさせない始め方を意識する
- そもそも重要な質問は中盤以降にする
ここで使えるのが、先ほどのSNSの例です。最初に『面白いけど記事にはならないような質問』をぶつけておいて、中盤以降から『核心をつく重要な質問』をしていくと、良い答えが返ってきます。
もっと素材が欲しい時には?
取材中『この話もっと欲しいけど、なんて聞いたらいいかな…?』って時が絶対に訪れます。その場合の裏技は『同じことを復唱してみる』です。 「私、アメリカが好きなんです。」 「へえ、アメリカが好きなんですか〜?」 「そうなんです、アメリカのこういうところが好きで…」 といった感じで、ほとんどの方が詳しく答えてくれます。 本来は5W1Hに気をつけ『アメリカはどうして好きなんですか?』などの質問が理想ですが、最初はひとまず復唱をしてみることだけ徹底すると良いかと思います。取材後のコツ
最後に、ひとまず聞きたい話は最低限聞いた後…取材後に気をつけるコツと注意点について。
取材後こそ、良い情報が出たりする
取材中は緊張で固くなっていた相手も、取材が終わると『はあ〜』と肩の力を抜いてくれ、そこで面白い話が出るケースもかなり多いです。 そのため、片付けや、片付けているフリをしながら、ボイスレコーダーはいつでもONにできる状態にしておくと◎。面白い話をしだすと、咄嗟にボイレコをONにできるようにしておく…というテクニックです。
可能であれば、一緒に素材の確認とバックアップを
写真・動画や音声など、思わぬファイル破損で、記事自体ボツになってしまうケースもありますので、素材が無事かどうかを確認しておくと安全。 『こんな感じで写真が撮れました!あとは、片付けている間にバックアップだけ取っておきますね〜。』とサラっと言っておくと、快諾してくださる方がほとんどです。 また、バックアップ中に無言になるのを回避するためには、事前準備で決めておいた”雑談”が光ります。相手の方に『何かを待たされている時間かな?』とは一切思わせないことがポイントです。全て終了したら、お礼と今後の流れを伝えて解散しましょう。
文字起こしは外注してしまうのもアリ
取材の全てが詰まった音声データは、自分で文字起こししなくても外注してしまうのもいいかと。フリーに依頼する場合は、1時間500円〜探すことが出来ます。 ただしかし、企業の機密情報を扱う場合や、他の個人情報を含む場合などは、業者か自分で文字起こしする方がベター。まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は取材・インタビューのコツと裏技等についてまとめてみました。 ただ個人的な感想ですが、正直「楽しく話が出来たな〜」という日の方がいい素材が撮れていることが多いですね。 相手のことを知ろうとする気持ちや、相手を楽しませる気持ちがあれば、あなたもきっと良い取材が出来るはずです。Rasicalのおすすめ商品
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