フェアリーノヴァで使うHeat Ether®（ヒートエーテル）は、NASAが宇宙空間で使用する断熱材を独自加工し、配合した特殊生地です。-196℃の液体窒素を噴射しても冷気を遮断します（フェアリーノヴァを着用し、約60秒間、1m離れた距離から -196度の液体窒素を噴射しています）※ジャケット生地の場合

軽さと防寒性を両立したHeat Ether®（ヒートエーテル）がどのくらい凄いのか、実際に実験した結果がこちらです。これだけ寒い状況下でも、さすがは宇宙空間に対応する素材。周りの空気を断熱し、暖かさをキープしています（※-素手の状態から、-5度で5分着用後、素手にした状態を測定しています）。

フェアリーノヴァ防寒手袋は、冬を快適に過ごせる機能性を実現するために辿り着いた、6階層構造を採用しています。表面は撥水ストレッチナイロンで操作性を向上させ、内側に透湿防水素材、ヒートエーテル綿で断熱と保温効果を生み出し、軽くて薄くて暖かい防寒手袋を実現しています。

内側に防水透湿性のある特殊フィルムを採用することで、水に入れても濡れません。そのため突然の雨や雪、液体が直接染み込まないので乾燥も早く、快適に過ごせます。

手の触れる部分は触り心地が良く、暖かさを感じるフリースを採用してます。細菌や微生物は生地の寿命を短くし、不快な臭いやシミの原因にもなります。今回のフリースは抗菌機能を追加し、細菌から発生する臭いを除去することで、快適に過ごすことが出来ます。

防寒手袋の厚みは、最も薄い部分だと約2mmしかありません。これはシャーペンの芯とほぼ同等で、かなりの薄さであることが分かります。

従来の防寒手袋では同じような保温性を引き出すためには厚みが必要でした。本革等を使用した手袋は、200g前後する中「フェアリーノヴァ防寒手袋」はHeat Ether®（ヒートエーテル）を使用しているため、約90gという半分以下の重量で氷点下でも対応出来る性能を実現しています。

フェアリーノヴァ防寒手袋の内側防水フィルムは、傘の約20倍の耐水圧を実現しています。そのため雨や雪を弾き、中に水が染み込んでくる心配はありません。雨の日も雪の日も快適に過ごせます。

表面の裏側は、身体から出る熱気を吸収する機能性を備えていて、生地が熱気を集めて外へ逃がせるようになってます。この機能があることで、手の中が蒸れにくく快適に過ごせるようになってます。こちらは下に熱湯を入れており、裏地からその熱気が外へ放出される様子です。

生地検査の結果、生地は39,264g/㎡・24h以上の透湿性を有しており、通気性能が高いことを確認できました。業界では最低でも5,000g/㎡以上と言われており、同等以上のレベルを実現しています。連日のキャンプや軽めの登山等、激しい運動でも蒸れずに快適に過ごせます。

「フェアリーノヴァ防寒手袋」は防寒性向上のため親指、人差し指、中指のみに導電糸を使っており、手袋をしたままスマホ操作が可能です。そのため、わざわざ手袋を外す必要がありません。

「フェアリーノヴァ防寒手袋」には左右連結フックがついています。これによりバッグの中等で紛失してしまう問題を解決します。

手首部分は伸縮素材を使うことで、狭い入り口でも手が入りやすく、装着後は冷気が入りにくい構造になっております。

フェアリーノヴァで使うHeat Ether（ヒートエーテル）は元々宇宙服で使う断熱素材を独自加工・配合した特殊素材です。従来のアウターは、重いため不便な部分がありましたが、この素材により薄さと防寒性を兼ね揃えた製品化を実現しました。

従来のダウンは水鳥の羽が使用されており、１羽から5-10gしか取れず、１つのダウンを作る為に、約30羽分の羽毛が使用されています。本来ガチョウは20～40年、アヒルは10～20年と長命ですが、生きたまま羽毛をむしる、残酷な「ライブハンドピック」が横行しています。

バッグづくりを学ぶために日本に戻った時、寒さで調子が悪くなり、仕事が進まない時期がありました。自分に合うジャケットを探しに行きましたが、冬用の多くはごわごわして動きにくく、重い物が多い印象を受けました。

ジャケット開発で得た経験を活かし、冷えやすい手も快適に過ごせるように、ご要望が多かった手袋の開発に取り組みました。ジャケットとは求められる機能性が少し違うため、苦労するところはありましたが、やっと製品化するところまで来ました。